
AI時代に取り残されないために。今すぐ始める“PCデータ整理”のルール設計
新しいもの、流行りものは結構気になるタイプのちばまゆです。
近年ドローンは国家資格から、新たなビジネスへ広がりを見せていますが、それよりも進化が進んでいる印象を受けるのは、AIですよね。
最近、生成AIを業務に活用する流れが一気に広がってきたと感じて、今何が必要か、土台部分を考えてみました。
- AIを使って効率化したい
- 社内の情報を整理したい
- ChatGPTなどをもっと業務に組み込みたい
そんな相談も増えています。ただ、実際に触ってみて感じたのは、AI活用の前に、まず“データ整理のルール”が必要だということでした。
今回は、実際に私が何から始めたら良いかを考え、行ったPCデータ整理について、どのような考え方で進めたのかをお伝えします。
AIを活用したいのに、データが散らかっている問題

今回整理を始めようと思ったきっかけは、とてもシンプルで、そもそもAIにデータをうけ渡すにしてもデータが煩雑、どこに何があるか、データとして保存されていないという状況だったということです。
ローカルPC、OneDrive、Googleドライブ、デスクトップ、ダウンロードフォルダ…。
気づけばデータが複数箇所に分散し、フォルダ名も案件ごとにバラバラ。しかも、昔の案件と今の案件の管理方法も違う。
探す時間も増え、「AIに読み込ませて活用する以前の問題」になっていると思いました。
特にAIは、整理された情報ほど活用しやすい特徴があります。逆に言うと、データの場所が曖昧な状態では、AIにうまく仕事を渡すことができません。
AI時代に必要なのは、“データ整理”ではなく“ルール整理”

この状態に気がついて、データを整理しないと!と思いがちですが、整理するにもルールが必要です。今回一番大事なポイントは、「ファイルを整理する」ではなく、“ルールを整理する”という考え方です。
例えば、
- どこに保存するのか
- 何という名前で保存するのか
- 完了案件はどこへ移動するのか
- 一時ファイルはどこに置くのか
- AIに読ませるデータなのか
このようにルールを決めておかないと、結局また散らかってしまうだけではなく、仕分けにも時間がかかります。逆にルールさえ決まれば、今後のデータ整理がかなり楽になります。そのため今回は、まずNotionに「ルールブック」を作成し、フォルダ構成や運用ルールを整理するところから始めました。
まず最初に決めたこと|AI活用を前提に“運用ルール”を整理する

今回かなり重要視したのが、「AIに連携するデータ」と「分離して管理するデータ」を明確に分けることです。
特に、契約書や経理データ、個人情報を含むものについては、AIで活用したくないデータのため、案件フォルダとは分離して管理する前提にしました。“全部AI化する”ではなく、「AI活用に向いている領域を整理する」という考え方です。
この線引きを最初にしておくことで、今後の運用もかなり楽になります。
AI活用を前提に、案件ごとのフォルダ構成を統一した

AI活用を進める上で、まず行ったのが、案件ごとのフォルダ構成を統一することです。
今までは案件ごとに管理方法が違い、
- 保存場所が違う
- 確認データと納品データが混ざる
- 議事録やメモが散らばる
- AIへ渡したい情報がまとまっていない
という状態を改善、「誰が見てもわかる」「AIでも扱いやすい」構成を意識して、以下のような形に整理しました。
CLIENT
└ YYYY_会社名_案件名
├ 01_PM
├ 02_素材
├ 03_制作
├ 04_確認提出
├ 05_納品
├ 06_AI
├ 09_その他
└ 99_Archive
各フォルダに何を入れるのかもAIで定義しました

さらに、「フォルダを作る」だけではなく、“何を入れる場所なのか”まで決めるこれを決めないと、結局また人によって運用が変わってしまいます。
実際には以下のようなルールで整理しています。
| フォルダ | 内容 |
|---|---|
| 01_PM | 議事録・進行管理・要件整理・スケジュール |
| 02_素材 | 写真・動画・ロゴ・参考資料・支給素材 |
| 03_制作 | 編集データ・デザイン・制作中データ |
| 04_確認提出 | クライアント確認用データ |
| 05_納品 | 最終納品データ |
| 06_AI | AI活用用データ・議事録txt・要約 |
| 09_その他 | 分類前・一時保管 |
| 99_Archive | 終了後データ |
特に今回新しく作ったのが、「06_AI」フォルダです。
ここには、
- AI用に整理した議事録
- txt化した情報
- 要約データ
- AIへ渡したい参考情報
などを格納する想定にしています。
今後、生成AIを業務に組み込んでいく場合、“AIが読みやすい状態でデータを置いておく”という考え方がかなり重要になります。もちろん読ませないデータとの区別も大事。
OneDriveは“保存場所”、ローカルは“作業場所”にした

そして普段の運用をどうしていくか、という部分も整理しておかなないと、ルールは活用できません。そのため今回はこのようなルールで使用していくことにしました。
- OneDrive → 保管・共有・バックアップ
- ローカル → 一時作業・編集中データ
特に動画やデザイン制作は、ローカルで作業した方が安定することも多いため、「どこで作業して、どこへ戻すか」
を決めるようにしています。これを決め制作していくことで、データが散らかっていくことが防げる、完成版、最新版も管理しやすくなります。
ファイル命名ルールも最初に決めた

今回整理をしていて、フォルダ構成と同じくらい重要だと感じたのが、「ファイル命名ルールの統一」です。
フォルダが整理されていても、
- 最新版.pptx
- 修正版2.pptx
- 無題.docx
のような状態では、結局どれが最新なのかわからなくなります。またAI活用を考えた場合も、ファイル名が整理されている方が、検索性・管理性がかなり向上します。
そのため今回は、以下形式で統一することにしました。
YYYYMMDD_内容_v01
例:
20260517_提案書_v01.pptx 20260517_議事録_v02.docx 20260517_AI要約_v01.txt
ルールとしては、
- 日付は YYYYMMDD
- 区切りは「_」
- スペースは禁止
- バージョンは v01 形式
で統一しています。
特に重要なのが、「final」を使わないこと。
NG例:
final.pptx 最新版.pptx 最終版2.pptx
OK例:
20260517_提案書_v05.pptx
「誰が見ても内容が分かる名前」にしておくだけで、探す時間がかなり減るということです。
AI時代は、ファイル名も“検索しやすさ”を前提に設計することが重要。
過去データを全部整理しようとしない方がいい

そして、現状を変えようとすると、面倒だと思うということ。そしてかなりの時間がかかってしまうのではないかと思い、そもそも着手できなくなってしまうことがとても怖い。なので、「最初から全部やろうとしない方がいい」ということです。
過去データまで完璧に整理しようとすると、ほぼ確実に止まります。実際、昔の案件ほど、命名ルールが違う、保存場所が違う、何が必要かわからないという状態になっています。
なので今回は、「まずは今動いている案件だけ整理する」ということにしました!
古いデータは、必要になった時に少しずつ整理するくらいで十分です。最初から100点を目指さないことが、継続する上ではかなり大事なので、一気に全部やろうとしない。
実際にどのくらい時間がかかったのか

今回行った内容としては、
- フォルダ構成設計
- Notionでのルール整理
- OneDrive整理(一部)
- 現行案件の移動(一部)
- AI連携を意識した分類
などです。
実際の作業時間としては、2時間ぐらい。PC整理をしようとすると、大体の場合は「これはどこに置くべきか?」という判断に時間がかかっていたりしたので、ここを最初に決めておいたので、今後の業務効率はかなり変わると思います。
整理して見えた、“AI活用できる人”の共通点

今回整理をしていて感じたのは、AI活用が進んでいる人ほど、情報設計が整理されているということでした。
例えば、
- 保存場所が決まっている
- 命名ルールがある
- 社内で共通認識がある
- データが探しやすい
- フォルダ構成が統一されている
こういった状態ができている会社ほど、AIとの相性が良い。
逆に、
- 情報が散らかっている
- ものによって管理方法が違う
状態だと、AI以前に探す時間が増えてしまいます。AI導入だけで解決するわけではなく、
“整理できる仕組み”を作ることが重要ということをものすごく感じ、そこを伝えたいと思いました。
まとめ|AI導入より先に、“整理できる仕組み”を作る

AIはとても便利で、進化しています。ただ、整理されていない環境では、その力を十分に発揮できません。
今回改めて感じたのは、「AI活用の前に、整理整頓、そしてその前に、情報設計が必要」ということでした。
華飛では、プロジェクトマネジメントを中心に、業務を円滑に進めていくための人材支援、PM育成、伴走支援を行っています。
今回みたいな、
- 業務に合わせたルール設計
- 実務に合わせたAI活用前提のデータ整理方法
- 人材に合わせた業務フローの整理
- 社内のリーダーとして育成していくPM伴走
なども含め、実務ベースでの整理支援を行っています。
「AIを活用したいけれど、何から整理すればいいかわからない」「そもそも何からやっていくか悩んでいる」
という方は、お気軽にご相談ください。
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