ドローン映像や外壁点検、配送などドローンの仕事が少しずつ身近になってきたと思える近年。今回は東京都教育庁主催で行う、都立高校生のための職業体験ジョブキャンプに参加している泉海陸作業さんの様子をレポートします。
都立高校生のための職業体験ジョブキャンプとは
ジョブキャンプとは、仕事内容を表現した6つのテーマと、希望エリア・日程から自分が興味ある職場体験を見つけて、事前・事後研修を含めた計4日間のプログラムに東京の都立高校に通う高校生たちが参加できます。
学生の時に実際のお仕事現場を見られるのは、とっても貴重ですね。
テーマは「食べる・もてなす・創る・支える・楽しむ・届ける」の6つでちょっと楽しそうな感じになっています。泉海陸作業さんは「創る」「届ける」というテーマで実施していました。
今回職場体験ができる泉海陸作業とは
今回の職場体験の企業、泉海陸作業さんはどんな会社なのかをまずご紹介します。
創業は昭和24年(1949年)の東京湾やその周辺地域の、港湾運送業を行う会社さん。運送業は将来的に自動化が見込まれているため、2018年にドローン事業を開始。やがて訪れる未来に備え、国際貿易や物流の円滑な運営に欠かせない役割を努めているそうです。 現在は国家資格が取得できるスクールも行っています。そのほか港関連の撮影業務や警察や消防向けの研修なども多く行っているそうです。
港湾運送業って?泉海陸作業さんの業務について
港湾運送業と一言で言ってもさまざまな種類の業務があり、全部で6部門あります。私自身も馴染みがない業界なので、とても興味深くお話を聞かせていただきました。
ドローン事業部の紹介は、警察との救助訓練の様子や、調査業務、撮影などさまざまな現場の様子がわかる動画を見せていただきました。
泉海陸作業さんの各部門の詳細
本文は泉海陸作業さんの会社ページより各部門の詳細を掲載しています。
船内業務(船内部門)
国内外より運ばれてくる石炭、鉱石類、砂糖、青果物、食品等あらゆる物資を永年の蓄積技術をもって、安全・安心・確実に迅速な港湾荷役作業を行っております。
LNG/LPG業務(タンカー部門)
日本初のLNG船が昭和44年11月に東京湾内基地へ入港してから今日まで、LNG船およびLPG船の「綱取り放し作業」及び「荷役付帯作業」を主業務として行っております。 これらは主に首都圏で皆様がご使用されておりますガスや電気を作る為の原料を運んでくる大型船に関する業務です。「綱取り放し作業」と「荷役付帯作業」とは、LNG(Liquefied Natural Gas)やLPG(Liquefied Petroleum Gas)を運ぶ大型船の着離桟業務と積まれている荷を陸揚げする業務です。
コンテナ業務(コンテナ部門)
平成3年9月にコンテナ部門を発足させ大井8号にて業務を開始。平成8年にヤード再編により青海A-4ターミナルに移転し現在に至ります。主業務は本船荷役作業及びコンテナヤード作業で東京港の青海地区、中央防波堤内側でも業務を行っております。
ドローン部門
2018年よりドローン事業を開始。点検・空中測量・調査・撮影・スクールと幅広いドローン事業を行っています。
現在は国家資格を取得できるスクールも行っています。
倉庫業務(沿岸部門)
昭和24年沿岸荷役事業免許取得し、それ以降は東京港の各埠頭で沿岸荷役、倉庫、上屋、コンテナヤード等で色々な機器を使用し、迅速で安全、安心、確かな技術で国際港湾産業人としての誇りをもって港湾荷役作業を行っております。
座学でドローンについて学ぶ
ドローンについての基本的なお勉強の時間。今回受けていた高校生も小型のドローンを持っているということで、内容にも興味津々でした。
国家資格になったドローンの免許を取得できるスクールのインストラクターも行なっている三浦さんが、ドローンを操縦している皆さんにはお馴染みの機体の種類やどのような場所で飛ばすことができるのか、ドローンの登録記号の話など、丁寧にわかりやすくお話しされていました。
ドローンを飛ばしてみる! (F450というドローン)
泉海陸作業さんで今回使用しているドローンはF450という名前のドローン。最初に、機体が安定しないタイプ(ホバリングを自動でしないので、自分自身で調整して安定させる必要があるもの)で体験してもらっていました。
一般的なドローンはホバリング機能があるので、初心者でもなんとなく飛ばすことができる気がします。でも何かあったときに、不安定になることもあり、その時に安全に操縦するために訓練は重要です。そのような時のためにホバリングしないドローンで訓練を行なっていきます。
小型のトイドローンと違い、繊細な操作が必要になるドローン。大きく舵を入れると、一気にスピードが出たりもします。何度が練習していくうちにコツを掴んだようで、微調整もとても上手にやっていました。体験に来た高校生の飲み込みが早く、教えていた赤荻さんも数時間の講習でどんどん高度な内容を教えていましたね。
撮影などにも使われるドローンPhantom4
職場体験の中でのドローン操縦2日目はF450とは違うPhantom4を操縦の体験をしてもらいました。みなさんが一般的にドローンと言ったらこの機体を思い浮かべると思う代表的なドローンですね。Phantom4はホバリング機能があるので、安定した飛行ができます。
また、F450にはなかったカメラもついているため、ドローンのカメラの映像を見ることができます。
撮影にも使われるドローンですから、機能もいろいろあり、講師の山中さんが丁寧に教えていて、高校生が体験をとても楽しんでいた様子が印象的でした。
船から見る港の現場見学
今回はなんと船で現場の様子を見るという時間もありました。船は東京ウォータータクシーという黄色い可愛い水上タクシーに乗ってきました。
なかなか見ることができない、レインボーブリッジの下やコンテナを積み込んでいる様子なども実際に見ることができ、参加した高校生にもとても良い経験だったと思います。
職場を見ることの大切さ
今回は泉海陸作業さんの職場体験を実際に見学してきました。働く前に仕事内容や社員さんの雰囲気がわかるのはとても良い体験になると思います。実際にお話を聞いて、港でのお仕事というものは、私たちの生活になくてはならないとても大切な仕事だということがよくわかりました。
その中でドローン事業部は港の業務を伝える役割も担っています。そのほかにも消防や警察の人たちとドローンを使用した訓練もやっているそうです。現在では国家資格を取得できるドローンスクールも行っていますので、ドローンを本格的に学びたい人にはおすすめです。
泉海陸作業株式会社のインストラクター三浦さんから
ドローンは現代のテクノロジーの進化によって、私たちの生活やビジネスの様々な側面に変革をもたらしています。私は長い間、ドローンを学び、飛ばすことで得られる喜びと可能性に魅了されてきました。その魅力を多くの人々と共有し、安全で責任ある飛行を楽しむ手助けをすることが私の使命です。
ドローンを使った新たな視点やクリエイティビティの可能性は無限です。しかし、それには正しい知識とスキルが必要です。ドローンスクールでは、初心者から上級者まで、各レベルに合わせたカリキュラムを提供しています。安全な飛行方法、法的制約、飛行技術の向上など、包括的なトレーニングを通じて、生徒の皆さんに確かなスキルと自信を養っていただけるよう努めています。
私たちのドローンスクールは、最新の設備と専門知識を備えた経験豊かなインストラクター陣がお待ちしています。私たちは単なる操作技術だけでなく、飛行の楽しさや成果を最大限に引き出す方法をお伝えしています。夢中とは成長の一番の近道のことです。個々の目標や興味に合わせたカスタマイズされた指導を提供し、生徒の皆さんがドローンの世界で夢中になり、成長していけるようサポートいたします。
もしドローンの飛行が気になっている方、新しいスキルを習得したい方、クリエイティブな可能性を広げたい方は、ぜひ私たちのドローンスクールにご参加いただき、その魅力を実感してみてください。未来の航空やビジュアルコンテンツの世界で活躍するための第一歩を、一緒に踏み出しましょう。
興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせいただくか、ウェブサイトをご覧いただきますようお願い申し上げます。
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