こんにちは、小林です。
みなさんは機体登録っていう言葉を聞いたことがありますか?
機体登録は今年の6月より施行されるドローンの新しい法案です。
絶対に必要となる内容なので今日はその内容についてご紹介しましょう。
近年、ドローンについての需要が増している中、事故や無許可で飛行させる事案が発生しています。
有名な事件で言うと2015年に起きた首相官邸無人機落下事件など……それを踏まえて国の重要な施設上空における飛行を禁止する法案等施行されてきましたが、ドローン飛行のよりよい安全を確保し、その利用拡大をはかるため2022年6月20日より無人航空機の登録が義務化されることになりました。
これにより、現在飛行を認めていない有人地帯における目視飛行が可能となりますが、それと同時に機体登録されていない無人航空機を飛行させることはできなくなります。
現在飛行が認められているのは以下の3点です。
引用:国土交通省ホームページ
レベル1:目視内での操縦飛行
レベル2:目視内飛行(自動/自立飛行)
レベル3:無人地帯における目視外飛行
引用:国土交通省ホームページ
今回、機体登録を行うことによってここにレベル4の有人地帯における目視飛行が加わることになります。
レベル4の許可に向けて、機体の安全性による認証制度(機体認証)と操縦者の技能による証明制度(操縦ライセンス)が創設されることになりました。
機体登録ってどうやるの?
さて、気になる機体登録の方法ですがやり方を見てみましょう。
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- オンライン申請もしくは郵送にて必要事項を記入し申請
- 申請手数料を納付
- 発行された登録機号を機体に掲示
これだけです。
ただし申請手続きでオンラインによる本人確認を行う場合、マイナンバーカードや運転免許証、パスポートが必要となります。
最初に挙げたように郵送でも行うことは可能ですが記載ミス等あった場合のことを考えるとオンライン上で行った方が良さそうですよ。
何を登録する?
機体登録に必要な項目は大まかに分けて以下の通りです。
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- 無人航空機の種類
- 無人航空機の型式
- 無人航空機の製造者
- 無人航空機の製造番号
- 所有者の氏名または名称及び住所
- 使用者の氏名または名称及び住所
- 申請の年月日
- 無人航空機の重量の区分
- 無人航空機の改造の有無
- 所有者の電話番号、メールアドレス
- 使用者の電話番号、メールアドレス
- リモートID機能の有無
- 無人航空機が登録の要件を満たしていることの申告
- その他国土交通大臣が必要と認める事項
※使用者は無人航空機を飛行させる者ではなく使用責任・管理責任を持つ者のこと。
機体と所有者、使用者が紐付けられる内容となっています。
なお2022年6月20日以降、登録せずに飛行させた場合1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。
そう聞くと慌ててやらなければならないようにも思いますが、まだ時間がありますので落ち着いて登録すれば良いと思います。
リモートIDとは?
目で確認できない距離のドローンを含めた無人航空機を識別させるためのシステムです。
登録を受けた無人航空機はリモートIDの機能を備える必要があり、100g以上の機体には基本的にすべてこれが必要となります。
(ちなみにみなさんご存知の方も多いと思いますが、今までは200g以上が無人航空機と定義されていましたが、ここも100g以上に変わっているので重要ですよ。)
ただし屋内で飛行させるものについては必要ありません。
なお、2022年6月19日までの事前登録期間中に機体登録を行えばリモートIDの搭載については最長3年間免除されます。
登録の期限はあるの?
あります。
無人航空機登録ポータルサイトに記載がある通り、登録してから3年間となっています。
手数料は?
本人確認方法や申請の手段によって値段が変わります。
以下は一期毎の申請価格一覧となります。
1 | オンラインで申請し、マイナンバーカードに記載された電子証明書を送信する方法 | 900円 |
2 | オンラインで申請し、GビスIDのアカウントにログインする方法 | 900円 |
3 | オンラインで申請し、運転免許証またはパスポートを用いた顔認証する方法 | 1450円 |
4 | オンラインで申請し、本人確認書類を郵送する方法 | 1450円 |
5 | 郵送で申請、本人書類を送る法 | 2400円 |
価格一覧を見た限り、個人ではオンラインでマイナンバーカードを使うことが良さそうですね!
最後に
簡単にですが機体登録はこんな感じで行います。
マイナンバーカードが必要だったり、場合によってはちょっとわかりづらいところもあるので早め早めに着手しておくほうがいいかもしれません。
2022年6月19日までに事前登録を行えば最初のリモートID登録を省くこともできるので、少しお得ですよ。
ドローンを楽しむ上で避けては通れない機体登録。
この機会にちゃちゃっと登録してみてはいかがでしょう?
あなたのドローンライフが豊かなものになりますように、